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【必見!!伊坂幸太郎さんの本を読んだことがない人へ】 おすすめ小説5選

ミステリー小説はあまり読まなかった私が
ドはまりした伊坂幸太郎さんの作品。

独特な世界観と少しグロテスクな表現、
今まで選ばなかったジャンルなのに読めば読むほど引き込まれていきました。

正直、今まで読んだ伊坂幸太郎さんの小説で私には難しすぎて
理解できなかったものもいくつかあります。

そんな私が、初めての方でも楽しめる、
本当におすすめしたい小説を厳選しました。

 

 

独特な世界観!!「オーデュボンの祈り」

 

伊坂幸太郎さんのデビュー作であり、
私がファンデビューした最初の小説でもあります。

友人に勧められ、この小説を知りました。

読む前は、
「ミステリー小説とか推理小説とかまんまり好きじゃないけどな、、、」
と気乗りしていなかったのですが、
読み始めてすぐにストーリーに引き込まれました。

登場人物の描写の鮮明さや、
それぞれの人物の視点や出来事が最終的につながっていく。

そして、いい意味で期待を裏切られる。

日常から少し離れた設定なのに、
自分や周囲の環境と結びつけずにはいられない、
そんな心に沁みる小説です。

 

 

自分の人生について考えさせられる!!「終末のフール」

 

「八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する」
という状況から始まるストーリー。

8つの短編小説から構成されていますが、
地球滅亡間近という同じ状況下で、
それぞれの登場人物の物語がつながっていきます。

「もしそうなったら、、、」とリアルに考えさせられました。

私の一番好きな登場人物は、
数年後に地球が滅亡すると分かっていながらも練習を続けるプロボクサー。

「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?
あなたの今の生き方は、どれくらい生きるつもりの生き方なんですか?」

この言葉、しびれました。

人にとって大事なものは違うし、みんな同じように生活していても、
表には出さない悩みや考えを持っている。

死に向かい合ったときに、そういった感情が溢れ出てくるのでしょう。

自分の人生について改めて考えることができます。

 



 

とにかくキャラクターが面白い!!「チルドレン」

 

奇抜でユニークな登場人物。
少年事件担当の家裁調査官をしている「陣内」。
彼を中心とした複数の短編小説から構成されています。

私が好きな登場人物は、陣内と永瀬。
ストーリに心動かされたのはもちろんですが、
二人の対照的な性格にとても惹かれました。

それぞれの個性を感じられ、
何者かにならなくても、「自分らしく生きていけばいいんだ」と
感じさせてくれます。

また、自分の思うがままに生きているように見える陣内ですが、
父親とのわだかまりがあり、そこから生まれる感情が、
彼を家裁調査官としての仕事に結びつけたのかもしれません。

明るい人ほど、センシティブな人が多かったり、
自由に生きているように見える人ほど、何か大きい問題を抱えていたり。

そういった心理学的な部分もこの小説の中で感じることができます。

 

いつもの作風と少し違う?!「アイネクライネナハトムジーク」

 

この小説では、恋愛や人間関係に焦点を当てた
柔らかいストーリー性を感じることができます。

こちらも短編小説集ですが、伊坂幸太郎さんらしい、
他のストーリーにでてきた登場人物が別のストーリーで
ひょっこり顔を出したりして、見つけたときに「あ!」と
思わず嬉しい気持ちになります。

また読めば読むほど、それぞれのストーリーがつながり、
気づいた時の爽快感がたまりません。

大好きな小説の1つなので、何度も読みましたが、
読むたびに新しい発見があります。

また、映画化もされているので、併せて楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

シビアだけど重たくない!!「重力ピエロ」

 

DNA、レイプ、放火、遺伝子など重たいテーマを扱う小説ですが、
暗い気持ちにはなりすぎない、不思議な魅力を持った作品です。

読み進めていくうちに、いろいろな感情が襲ってきます。

「知らず知らずのうちに偏見や固定観念で
誰かを傷つけていることがあるのではないか」と
少し不安な気持ちになったり、
「辛い状況下でも、ピエロのように陽気にふるまうことで
自分や誰かを助けることができるのかもしれない」という学びがあったり。

自分の生き方を見直し、大切なことを教えてくれました。

そして、小説を読み終えた後に、タイトルの意味を考えると、
何とも言えない気持ちになり、心が温かくなりました。

 

 

 

伊坂幸太郎さんの小説は、
「人生」について考えさせられる言葉がたくさん散りばめられています。

ストーリーの中に、「死」を感じさせるものが多くあるため、
正反対の「生」について深く考えることができるのかもしれません。

「今の自分の生き方は本当にこれでいいのか」
「後悔しない生き方ができているのか」

そんな大切なことを改めて気づかせてくれる伊坂幸太郎さんの小説5選でした。