孫を殺した動機を語らない男を前に、複雑な心境を抱きながらも取材に走るケイト。
そんな中、春樹がある女性と急接近し…!?
Contents
登場人物/メインキャスト
真壁ケイト(吉高由里子)
売上部数1位をキープする東源出版・「週刊イースト」の特集班。
政治家の不正、芸能人のスキャンダルなど幅広くスクープを狙う敏腕記者。
岩谷進(佐々木蔵之介)
東源出版・「週刊イースト」編集長。
部下から厚い信頼を得ている。
尾高由一郎(柄本佑)
ケイトの元カレ。現在は妻子持ち。
報道カメラマンだったが、あることをきっかけにフリーランスの動物カメラマンに転身。
野中春樹(重岡大毅)
東源出版・「週刊イースト」の連載班。
ケイトと付き合っていたが、ケイトの父親のことを知り別れる。
乃十阿徹(小林薫)
物語を大きく動かす謎の自転車屋の男。
真壁杏南(秋吉久美子)
ケイトの母。映画評論家であり、字幕翻訳の第一人者。
亡くなる直前にケイトに意味深な言葉を残す。
知らなくていいコト/5話あらすじ
孫を殺した元警察署長の裁判を傍聴するケイト
尾高と共に、30年前の乃十阿が起こした無差別殺人事件の現場であるキャンプ場に来たケイト。
ケイトは、乃十阿が殺人を犯したことがどうしても理解できずにいました。
そんなケイトに尾高は、「考えてもどうにもならないことは考えない方がいい」と言葉をかけるのでした。
翌週、ケイトは記事のネタに使うために向かった裁判所で、
元警察署長・沖田(勝野洋)が起こした殺人事件の裁判の傍聴券を手に入れます。
沖田は、実の孫である弘人を、スパルタ教育の末にゴルフクラブで殴って殺害した容疑がかかっていました。
その起訴事実に沖田は一切反論せず、そのまま閉廷。
罪は認めているものの動機を語らない沖田の姿に、ケイトは自分の父親・乃十阿と重ね、
さらに裁判を傍聴して直感的に引っかかるものがあったため、さっそく周辺聞き込みへ。
佐藤と共に聞き込みをしていると、「怒鳴り声が聞こえてきた」というスパルタ教育を
裏付ける証言を得る一方、別の住民からは「すごく可愛がられていた」という逆の証言も得ます。
また、沖田が働いていた警察署の署員からも「お孫さんを殺すとは思えない」という、
報道とは真逆の証言を得ます。
その後、ケイトは沖田が入っている拘置所に向かいますが、沖田から面会を断られてしまいます。
報道されている動機と違う、でも本人からは証言が得られなかったことで、
ますます真実が気になったケイトは、黒川に本当の動機を調べて締め切りまでには間に合わせると宣言するのでした。
春樹に新たな恋人!?
特集班がせわしない中、連載班の小泉愛花(関水渚)が、
たまたまエレベーターで一緒になった春樹に、
ケイトと別れたのなら付き合ってほしいと突然その場で告白。
小泉は、春樹とケイトの関係がおかしいことに気づいていたのです。
少し嬉しい気持ちになるも、春樹はまだケイトと尾高を気にしていました。
一方ケイトが次に向かったのは、殺された弘人の周辺取材。
弘人は「バッキン」というあだ名で呼ばれており、大学でもバイト先でもあまり周りに好かれていませんでした。
バッキンとは「爆弾キング」という意味で、爆弾作りが趣味だと
本人が言っていたことが由来でしたが、周りは相手にしていませんでした。
デスクに戻ると、福西が見つけた爆弾サイトに「バッキン」という名前で
近所の保育園に爆破予告を書き込んでいるのを見つけます。
書き込みはハロウィン以降途絶えており、弘人が殺害されたのはハロウィンの日であることから、
この爆破予告は弘人であることが判明します。
一方その頃、春樹は小泉を誘って食事へ向かい、
ケイトと別れた理由を聞かないでいてくれたら付き合うと告げます。
小泉はこれにOKし、帰り際には小泉からキス。
またしてもドキマギしてしまう春樹なのでした。
沖田に再アタックするケイト
同じ頃、ケイトは一人で居酒屋で飲んでいると、岩谷と尾高が偶然来店。
一緒に楽しく飲むも、ケイトが完全に酔っぱらってしまい、尾高がケイトをタクシーで送っていくことに。
そこで尾高は、もう一人で納骨したと聞いていた杏南の骨がまだ置いてあるのを見てしまいます。
慌てて隠そうとするケイトに、尾高は「何も見てないよ」と優しく微笑みます。
そのまま帰ろうとする尾高の抱き着き、杏南の納骨ができないと弱弱しく話します。
ケイトは、杏南の骨を納骨してしまったら家が広く感じてしまうと思い、
49日が過ぎてもできずにいたのでした。
そんなケイトの頭を、優しく撫でてあげる尾高。
後日、ケイトは一人で納骨を済ませ、沖田の弁護士の元へ再度訪ねます。
沖田は、弘人が近くの保育園を爆破しようとしてることを知り、
止めようとして揉み合いになったのではないか?
そして弘人の名誉を守るために、スパルタ教育の果てに殺したと
言っているのではないかと考えたケイトは、沖田にそう問い詰めます。
隣にいた弁護士も、もしそうなら執行猶予もありえると言いますが、沖田は認めませんでした。
デスクに戻り、岩谷と黒川にそのことを報告するケイト。
これは面白くなるといい、面会の様子やケイトが思う今回の事件の動機を書けと言う岩谷に、
ケイトは迷いを見せます。
本人の証言が得られていないのに書くなんて、一体何のために書くのかとケイトは迷いを見せますが、
岩谷に説得されしぶしぶデスクへ向かいます。
しかしケイトは乃十阿のことが頭に浮かんでしまい原稿がなかなか進まず、
やっと書き上がっても岩谷から何度も修正が入り、
しまいには何か他に気を取られているから書きにくいのではないかと指摘されてしまうのでした。
ケイトは一人で乃十阿の元へ
後日、ケイトが書いた記事は大反響を呼び、沖田には同情の声が集まりました。
そしてケイトは仕事帰りに、そのまま一人で乃十阿の元へ。
乃十阿と対面し、自分は真壁杏南の娘だと告げて名刺を渡しますが、
乃十阿はそれを握り潰し、金を要求してきます。
ケイトは「いくら出せばお話聞かせてくれますか?」と問いかけるのでした…
知らなくていいコト・5話感想。乃十阿よりも、春樹と小泉の関係よりも、
どこまでも優しい尾高と、そんな尾高に心動かされるケイトの今後が気になる!
ダメ男春樹とイケメン尾高
同じ連載班の小泉と付き合うことになった春樹。
だけどまぁ小泉に押されて付き合ったって感じだし、
春樹自身ケイトのことをまだ引きずってるみたいですから、ケイトを忘れたいからっていうのもあるのかも。
だとしたら最低なやつですけどね!
ますます春樹の好感度が下がる(笑)
小泉も小泉で、春樹に結婚は考えてないってはっきり言うし、どうも掴めないところがある子です。
小泉に、ケイトと別れた理由は聞かないでねって言っていたけど、あれはフリではないのでしょうか…
ついポロっと話してしまって、それを小泉も言いふらしそう。
そして前も書きましたが、春樹がダメな分ほんとに尾高のいい男感が目立つ(笑)
ケイトの納骨の嘘がバレた時も「何も見てないよ」と言うあの気遣い…優しさ…素敵すぎる。
あそこで抱き着かれたからなのか、
次にケイトから母親の仏壇を買うのを付き合ってほしいと誘われた時は
「納骨は一人でできるのに仏壇は買えないの?」と、距離を置こうとするのが見える返信をしていました。
これ以上踏み込んではいけない思い、でもわざとらしくせず自然に距離を置き、相手を傷つけないようにする。
サラッと距離を置くこの優しさが良すぎる。
かっこいいわ…
結婚しててもしてなくてもモテますよね、尾高って。
何か裏があるんじゃないかと疑ってきましたが、だんだんそれも薄れてきました。
恋愛絡みで今後何かあるとしたら、ケイトが一線を超えてしまうか、
小泉が何かしでかすかって感じですかねー。
乃十阿役の小林薫さんの演技がすごい
これまで、回想とちょっとした登場シーンしかなかった乃十阿徹役の小林薫さんですが、
目の演技と「金を出せ」のトーンがすごかったです。
ほとんど喋ってないのに「この人やばい」と思わせるようなお芝居でした。
そしてまた、対峙する吉高由里子さんも、乃十阿に圧倒されながらも真実を知りたいと
必死に食らいつこうとしているのが伝わるお芝居をされていて、すごく良かったです。
勝野洋さんの演技に圧倒
またもお芝居の話になってしまうのですが…
沖田役の勝野洋さんは、私は初めて見る俳優さんだったのですが、
台詞がほとんどなかったにもかかわらず、大切な誰かを守ろうとするその優しさと、
自ら厳罰を望むという自分に対しての厳しさが感じられたので、すごい方だなぁ…と思いました。
沖田のしたことは許されることではありませんが、
大勢の人が傷ついたかもしれない事件を未然に防いだわけだし、
少しでも救いがあればいいなと思います。