受験マンガって一定の人気がありますね。
まさにお子さんが受験をしている層も読みそうですし、
「中学受験」というすごそうな世界をのぞいてみたいという層からも
人気なのだろうなと思います。
令和の受験のリアルが読める「二月の勝者」の一巻を買って読んでみたので
あらすじや感想を書いていこうと思います。
Contents
「二月の勝者-絶対合格の教室-」第一講「二月の挑戦」あらすじ
主人公佐倉が入社予定の塾で研修。
主人公、佐倉は東京の中学受験塾に就職予定の女子学生。
入社前の研修として、二月の中学受験まっただ中の塾にやってきました。
現代でも塾では「カツサンド」や「五角(ごうかく)えんぴつ」など
昔ながらのゲンかつぎが行われています。
中学受験をしたことがない佐倉は、
第一志望校には受験生の7割が受からないという現実や、
トップ高の合格者の6割が大手塾の生徒であるなどの現実を聞かされます。
仕事が終わって帰宅しようとした佐倉は、
わからない問題の質問をしにきた木下を教えてあげました。
木下は「自分の志望校は三流だけど、俺はここに行きたいんだ!」と
佐倉に告げました。
メンタルが鍵となる過酷な中学入試。
中学入試は過酷。
合格確実と思われた成績トップの生徒2人が、
緊張のあまり体調を崩し、メンタルもやられて撃沈。
そんな中佐倉は、受験の直前に自分に志望校への意気込みを語ってくれた
木下君の応援をするために、木下君の受験校へ応援に行くことになりました。
受験当日は雪。
佐倉はかなり早く受験校に着きましたが、
それよりも早く他塾の男性講師が1人来ていました。
雪をかぶって自分の生徒を待ち続けるその青年は佐倉が話しかけても無視。
そのうちに受験生がだんだんとやってきて、
木下君も到着しました。
受験前で不安な木下君は佐倉に理科の質問をしてきます。
ですが、佐倉は専門外なので答えられません。
そのとき、一番に来ていた他塾の講師が
冷静に答え、受験校の傾向も伝えて、
木下君は安心して受験に挑めることになりました。
佐倉は木下君の不安を取り除けず、無力でした・・。
数字がすべての塾経営。新しい校長はなんと・・。
今年の受験で良い成績を出せなかったため、
これまでの校長は左遷されてしまいました。
どれほど良い先生でも、結果が出せなかったら飛ばされるのです。
そのとき、髪がボサボサの男性が職員スペースに入ってきました。
佐倉が怪しんでいると、その男性はおもむろに髪をセットし始めました。
なんと彼は、佐倉が木下の応援に行ったときに
木下の不安を取り除いた他塾の講師でした。
名前は黒木蔵人、今日から佐倉の塾の新しい校長になるというのです。
新しい校長のシビアな指導方針。
木下の受験の日のことのお礼を言う佐倉。
早朝から雪をかぶって生徒の為に待っていた黒木をほめますが、
黒木からは意外な答えが返ってきました。
黒木にとっては塾生はお金のなる木。
塾生1人が塾に落とすお金を考えると雪をかぶるぐらいわけがないというのです。
予想外の答えにとまどう佐倉。
そんな佐倉に、黒木は今日は塾生以外も受けられるオープン模試だから、
「金脈を穫りにいく」と告げ、
模試を受けに来た生徒たちに向かって、
「君達全員を第一志望校に合格させる」と言い放ちました・・・。
「二月の勝者」第1話感想。受験業界ってシビア・・。
受験ってシビアなんだな!というのが一番の感想です。
私自身は中学受験をしていないのですが、
しなかったことが良かったのか悪かったのか・・。
冒頭で黒木蔵人は、受験生に
「君達が合格できたのは父親の経済力と母親の狂気のおかげだ」
と言っていました。
確かに、ある種の「狂気」がなければ中学受験なんて
乗り切れないのかもしれないなと思いました。
そしてなんでも数字で判断されるのはシビアです。
ですが、塾生の親にとっては、子どもを志望校に入れてくれるかどうかが
すべてなのですよね。
たとえそれが、講師側がお金のことしか考えていなくても。
主人公の佐倉は、気持ちだけは熱かったですが、
木下の不安を一切取り除くことはできませんでした。
私が親だったら、気持ちなんて冷めててもいいから
とにかく合格させてほしい!と思います。
主人公の佐倉が今後どういう風に成長していくのか楽しみです!