連載当初こそ打ち切りスレスレだったものの、少しずつ人気が出るようになり、
結局は15年半も続く長編漫画となった作品「銀魂」がついに実写化。
原作ファンも多い中での実写化は大丈夫なのか?という声もありましたが、
あの世界特有のギャグ、そしてキャラクターたちが見事に再現されていました!
私は友人に誘われて見に行ったのですが、
実はそれまで銀魂を見たことがありませんでした。
…が!原作を知らなくても楽しめる内容でした!!
帰ってすぐアニメを見ようと思ったら、思ってた以上に話数があったので、
とりあえずメインの話になった紅桜篇だけ見ました。(笑)
そのメイン話までには、主人公・銀時と新八の出会いと、
万事屋と新撰組のカブト狩りの話があります。
Contents
ざっくりとしたあらすじ
舞台は江戸時代。と言っても、宇宙船が飛んでたり、車が走っていたり、
携帯を使っていたりと、現代と未来も混ざっている感じなので
「なんちゃってSF時代劇」的な感じです。
「天人(あまんと)」という宇宙人が地球に襲来し、侍に廃刀令を敷かれる中、
刀を腰につけ侍魂を持ち続ける主人公・坂田銀時。
剣道道場の息子でありながら、道場が廃れるのを防ぐために
慣れないアルバイトをしていた志村新八とひょんなことから知り合いとなり、
新八はそのまま万事屋へ就職します。
神楽がいつのまにか万事屋の一員になっており、登場回は端折られていました。
時間の都合上仕方なかったのかもしれませんね。
私のような原作を知らない人からすると、
「この女の子誰!?」となるかもしれません(笑)
主なキャストの紹介あり~万事屋と新選組のカブト狩り合戦~
ビンボーな万事屋は、高く売れるカブトムシを探すため、
森に出かけますが、そこで新選組と鉢合わせします。
新選組とは、江戸の治安を守る警察のような部隊です。
新選組は、いなくなった将軍のペットである瑠璃丸(カブトムシ)を探していました。
ここで主なキャラクターの紹介が入るのですが、序盤ではここが一番笑いました。
まず局長の近藤勲。カブトムシを捕まえるため、全身に金粉を塗って立っている。
アホなんですかね(笑)
副長の土方十四郎。かなりのマヨネーズ好きである彼は、
木にマヨネーズを塗ってカブトムシをおびき寄せようとする。
カブトムシはマヨネーズ食べないでしょ!(笑)
一番隊隊長の沖田総悟。自分もカブトムシになっておびき寄せようとしますが、
仰向けに倒れてしまって起きれなくなるという…
あんな綺麗な顔してるのにマヌケだ(笑)
新選組登場回も端折られていました。
原作の場合は万事屋といろんな事件やギャグ回を経ての紅桜篇なので、
万事屋との関係性を見てきた人と見てない人では感じ方がまた違うかもしれません。
突き付けられる圧倒的強さ~妖刀「紅桜」を操る盲目の男VS銀時~
銀時の友人である桂小太郎が行方不明になっていると、
桂の飼っているペット・エリザベスから聞いた万事屋一行は捜索活動を開始。
以前から辻斬りが現れるという噂があり、
桂もやられたのではないかと考えた新八は、エリザベスと一緒に、
辻斬りが現れたという橋で待ち伏せします。
そこに現れた男は、手に不気味な光を放つ刀を持っており、
間一髪で銀時が現れて新八は助かりますが、
駆けつけた沖田に助けられながらも銀時は深手を負います。
男の名は岡田以蔵。岡田が持っていた刀は
「紅桜」という人の血を吸うことで強くなるカラクリの刀。
かつて銀時の親友だった高杉晋助ら「鬼兵隊」の一員であり、
高杉は紅桜を量産し江戸を転覆させようと企んでいたのです。
銀時達は江戸を守るために、高杉たちがいる船へと戦いに向かいます!
銀時と新八とエリザベスが襲われた夜、
新選組は岡田や高杉をどうするか話し合いをしていましたが、
全裸で素振りしながら話す近藤さんが面白すぎて無理でした(笑)
あんな真面目な顔して!全裸かよ!
柳楽さん、絶対何回か笑ってNG出してますよね。
新八が橋で辻斬り捜索をしていたのと同時に、
桂探しに動いていた神楽は先にその船に乗っており捕まってしまいますが、
ここがまた面白い。
鬼兵隊の一員である来島たま子役の菜々緒さんと、
武市変平太役の佐藤二郎さんの掛け合いが面白すぎて、
菜々緒さんが素で笑っていました(笑)
顔を隠してましたが笑っているのは明らかで、
普通なら笑っちゃったらカットがかかって撮り直しなのに、
そのまま撮っちゃうところがこの映画の監督らしさが出てるなあと思います。
監督いわく、俳優さんが思わず笑っちゃうなんて貴重だから
あえてそのままいくらしいです。(笑)
素が見れた気がして、見る側も何だか嬉しくなります。
岡田以蔵と銀時、そして銀時・桂・高杉の決別
最強のカラクリ刀・紅桜を前に、深手を負いながらも戦い、
ついに以蔵を倒す銀時。
そしてかつての親友・高杉とも刀を交えますが、
結局決着はつかず、鬼兵隊は姿を消します。
銀時・桂・高杉は同じ師匠の下で勉学に励み、剣術を学んできた仲間でした。
しかし今は、高杉は江戸を消すために戦い、
銀時と桂は江戸や江戸に住む大切な人たちを守るために戦うようになりました。
いつも一緒だった三人は、別々の道を歩むことになってしまったのです。
いつかまた、昔のように戻れる日は来るのでしょうかね…
このキャストだからこそできた~実写のクオリティの高さ~
実写版は「あのキャラクターとイメージが全然違う!」「原作と話変えすぎ!」など、
原作とのギャップに批評が起きることが多いです。
ですが、銀魂は多少カットやアレンジはあるものの、
ほぼ流れも台詞も原作と同じ。
むしろそのカット部分があることで、
「神楽ってどういうきっかけで万事屋に入ったんだろう?」とか、
「万事屋と新選組ってどんな関係性?」など、
気になる部分を補うため原作を読もうとする人が増えそうな気がします。
私のように(笑)
ずっと見てきた人にとっては、懐かしくなってもう一度読み返したりとかもね!
できるかなと思います。
キャラクターも、どれもかなり原作に寄せており、
みなさんかなり研究されたのではないでしょうか。
やる気がなくいつもダルそうにしてるけど、やる時はやる。
人情味溢れる銀さんを、小栗旬さんは見事に表現していたと思います。
力の強さはなくても、侍としての志や心の強さを持っている。
ボケまくる周りに突っ込みまくる新八役に、菅田将暉さんもハマっていました。
衝撃的変顔!~千年に一度の美女・橋本環奈の体を張った演技~
千年に一度の美少女と呼ばれ話題になったあの橋本環奈が、
白目になるわ鼻くそほじるわ言葉は悪いわで(笑)
普通の女優さんなら断りそうな役なのに…印象がずいぶん変わりました。
私が原作を見たくなった理由の一つに
「本当にこんなぶっ飛んだキャラなのか…?という疑問を解消する」と
いうのがありました(笑)
神楽の凶暴さ、天真爛漫さ、仲間を思う優しさなどがすごく表現されてたと思います。
終わりに
前にも記載した通り、原作を知っていても知らなくても楽しめる作品です。
ここまで再現率が高いと、今後も続編が出るなら、
他のキャラクターは誰が演じるのか楽しみになってきます。
可能なら、有名な長編は全部実写化してほしいなぁ…(笑)