一条ゆかりさんといえば、私の年代の女性にとってはマンガの神様のような存在。
有閑倶楽部のようなアクションマンガから、
マンガ雑誌コーラスに移ってからの恋愛を全面に出したマンガまで。
そんな一条ゆかりさんのマンガがメルカリでまとめ売りされていて、
思わず買ってしまいました。
メルカリ、昔のマンガがお得に売られているのですよね〜。
ときめきトゥナイトとかも安く買えます(^^)。
こちらも読みましたが、昔のまんがって子どもっぽいですよね・・。
ときめきトゥナイトの対象年齢は何歳ぐらいかわからないですが、
令和の小学生は魔界の争いのお話とかは読まない気がします。
で、メルカリで買った一条ゆかりさんの作品集。
いろんな作品が入っていたのですが、
今日は「ロマンチックください」というマンガのあらすじネタバレと
感想を書いていきます!
この作品はほかの一条ゆかり作品みたいにドロドロしていないし、
ハッピーエンドだし、さわやかなお話です。
登場人物
春野すずな
女系家族の双子の姉。
小さい頃、近所の男子にいじめられて男性恐怖症に。
女子校に通う高校生。
春野なずな
すずなの妹。
すずなと瓜二つだが、性格はすずなと違って気が強い。
すずなを守ってあげないとと思っている。
男嫌い。
春野はこべ
すずなとなずなの一番上の姉。
大学助教授で28歳。男っけナシ。
(当時の28歳はオールドミスとか行き遅れとか言われたであろう年齢です・・。)
春野せり
なずなとすずなの二番目の姉。
大学一年で結婚したものの一年で離婚。
懲りずに再婚を狙っている。ちゃっかりした性格。バイトはコンパニオン。
春野撫子
すずなとなずなの母。
夫とは死別。夫のギャンブル好きのせいで、もともとの家を抵当にとられ、
藤間萩の家で家族で暮らしている。
藤間萩
すずなとなずなの祖母。
夫は亭主関白。
夫と死別してからは趣味の映画評論を仕事にしてのびのび暮らしている。
高村志樹
すずなとなずなの転校先の同級生。
昔すずなに虫やカエルをあげていて、すずなを男性恐怖症にしてしまったが
実はすずなのことが好きだった。
高村由樹
医学生。すずなとなずなと志樹の高校で臨時校医をやっている。
高村おじいちゃん
志樹と由樹の祖父。
大学教授をしていたが今は町医者。
志樹と由樹の両親が亡くなってから2人を育てている。
昔萩のことが好きだった。
あらすじ
女系一家のすずなとなずな、女子校から共学へ転校。
女系一家のすずなとなずなは男嫌い。
すずなは男性恐怖症。
男子なんか世界からいなくなればいいのにと2人で話していると、
志樹にめずらしがられ、ナンパされます。
逃げ出す2人。あきれる志樹。
すずなとなずなは、自分たち2人ぐらい結婚しなくても世界はほろびないからと、
一生男と無縁で暮らしていこうと思っていましたが、
「一方的にイヤなものだと決めつけるのは良くない」と
萩に無理矢理、女子校から共学校へ転校させられます。
イヤイヤ向かった転校先には、なんと志樹も通っていました。
しかも、志樹が小さい頃自分をいじめた張本人だとわかります。
また、校医さんまで男の人で2人はショックを受けます。
すずなの家出。
すずなはショックで次の日、家出をしてしまいます。
以前住んでいた家の近くを歩いていると、
おじいさんとバッタリ出会います。
男性でも、おじいさんなら平気なすずな。
おじいさんはぎっくり腰で倒れてしまったので、
すずなは家まで送ります。
ごはんも作ってあげます。
ですが、なんとおじいさんは志樹の祖父でした。
また、志樹と校医の由樹は兄弟でした。
すずなは、おじいさんと話す中で、志樹がかつて自分をいじめたと思っていたのは
実は誤解で、
志樹は実は自分のことが好きだったと聞かされます。
びっくりするすずな。
その日以来、すずなを男性恐怖症にしてしまった責任を感じた志樹は
毎朝2人を家まで迎えに来ます。
また、すずなも、志樹が小さい頃自分をいじめたのは誤解とわかってから
男性恐怖症を克服しようと少しずつ努力し始めます。
すずな、萩と高村家へ。
すずなは、高村のおじいちゃんが自分の祖母の萩を好きだったことを聞いて、
萩と一緒に高村家を訪ねます。
そこに由樹を狙っている姉のせりと由樹と志樹が帰ってきます。
6人で一緒に夕食を食べることになりました。
ですが、すずなは高村家に行ったことをなずなには言い出せずに
秘密にしてしまいます。
なずなは、すずなが自分に対して秘密を持ったことにショックを受けるのでした。
なずなの入院。
朝から腹痛のなずな。体育も見学します。
すずなを見つめる高村にヤキモチをやくなずな。
そこに由樹が声をかけます。
なずなはおなかの痛さとヤキモチとで目から涙があふれていました。
急いで由樹が診察すると、なずなは盲腸になっていました。
心配するすずなに、八つ当たりするなずな。
そこに高村が来るのですが、すずなは高村にもう家に来ないでと告げるのでした・・。
由樹のなぐさめ。
入院しているなずなをお見舞いする由樹。
なずなに、自分の好みはなずなだと伝えます。
そこにすずながお見舞いに来ます。
高村にもう来ないでと言ったことを見抜いていて、
自分が好きなのは高村じゃないから遠慮するなというなずな。
なずなは高村が好きだったのではなくて、
自分がいなくてもやっていけそうなすずなにさびしい思いをしていただけだったのでした。
すずなは志樹と仲直りします。
17歳の誕生日会。
すずなとなずなの17歳の誕生日。
高村のおじいちゃんと志樹と由樹も招待されます。
そこでなんと!
はこべが結婚相手を連れてきます。
男っ気がなさそうだったはこべがいきなり結婚相手を連れてきたことに
驚くせり。悔しがります。
はこべの結婚相手を紹介しているときに、
由樹はなずなの部屋でなずなにキスをしました。
びっくりして大声で叫ぶなずな。
「ファーストキスだったのに!!!」
もちろんみんなにも丸聞こえです。
その夜、ファーストキスの感想を聞くすずなに、
自分もやってみればいいというなずな。
ドキドキするすずな。
いろいろありましたが、
すずなもなずなもはこべ姉さんもハッピーエンドなのでした。
・・って、えっ!?
姉妹の中で一番結婚したがっていたせり姉さんは??
お話の中ではせり姉さんだけ、相手が見つかっていませんでした・・・(^^;)。
感想。
楽しかったです。
姉妹はかわいいし、一条ゆかり作品でおなじみの気が強い女の人もたくさん出てくるし。
なずなは絶対に作者の性格が反映されていると思います。
萩さんも素敵でした。
おじいちゃんとうまくいけばいいのに。
そしてはこべ姉さん。
今だと28歳なんてまだまだ若いほうですが、
この作品が発表された頃は28歳といえば
「行き遅れ」とか言われていたんだろうなあ・・と
時代の流れを感じます。
せり姉さんは大学二年ですでにバツイチ。
なかなかおもしろいキャラクターです。
1回結婚してみた感がすごいですね。
せり姉さん、実はいいお姉さんなので、
いつかいい人が現れますように(≧▽≦)。
一条ゆかりさんの作品は何年経ってもおもしろいなと思います。
細かい部分に時代を感じることはありますが、
今読んでもおもしろいのは男女関係が不変のものだからなのかなと思います。
また、絵柄も時代に合わせて変化していってすごいなと思います。
昔からの作家さんで全然絵柄が変わらない作家さんもいるので・・・。
(それはそれですごいですが)
マンガおもしろいので、これからもいろいろ読んでいこうと思います。
読んでいただいてありがとうございました。